AppleはiOS13.4.1をリリースしてから約1ヶ月後、iOS及びiPadOS13.5をリリースしました。
特にiOSに関しては、ヘルスケア関連に重点を置いた新機能が搭載されます。(現在世界的に流行している新型コロナウイルスに関連している機能が多い)
Appleは6月22日から開催が予定されているWWDC2020にてiOS14を発表する予定ですが、例年通りで考えると、実際にリリースされるのは秋頃に発売予定のiPhone12と同時にります。
というわけで皆さんが安心して更新できるよう、本記事では新しく更新されたiOSの6個の機能について詳しく見ていきたいと思います。
マスク着用時のFace IDスキップ機能
マスクを着用しているとFace IDはロックを解除してくれません。
特に今回の新型コロナウイルスの騒動で、この事を痛感した人も多いかと思います。
ここで「Face IDを知らない」という方の為に、ざっくりですが改めて機能について振り返ってみましょう!!
- iPhoneを持ち上げるとセンサーが反応して画面が点灯する。
- 即座にFace IDがユーザーの顔を認識してロックを解除する。
- スワイプしてホーム画面へ移行する。
上記がマスク着用なしでのロック解除の流れです。この間2秒とかからずです。
一方マスク着用時は…
- iPhoneを持ち上げるとセンサーが反応して画面が点灯する。
- Face IDは即座に反応するも、マスクを着用しているので本人かの判断に迷う…
- 数秒間待たされ、結局ロックは解除されず→パスコード入力画面へ移行
- パスコードによりロックが解除され、ホーム画面に移行
Face ID側もロックを解除しよと本気で読み込んでくるので、そのロス時間が発生していました。
うっかりマスク着用を着用したままFace IDが反応してしまうと、強制的に数秒待たされます。(キャンセル不可です)
今回のiOS13.5では…
- iPhoneを持ち上げるとセンサーが反応して画面が点灯する。
- Face IDはマスクを着用していることを認識する。
- パスコード入力画面へ移行→パスコード入力する
- ロック解除され、ホーム画面に移行する
ステップ数は先程と同じ4項目ですが、数秒間の待ちが発生しないので、かなりストレス低減です。
もちろんこれらは、その他でFace IDを使用する場面(App Store、Apple Pay)などにも適用されます。
Apple MusicがInsatagramのストーリーに対応
Apple Musicから任意の曲をInstagaramストーリーに、直接共有できるようになりました。
方法は以下の順番で行います。
① 共有したい曲を選択して、赤枠部分をタップ
② 共有をタップ
③ インスタグラムのアプリを選択
④ 自動でストーリーが作成される
⑤ 作成されたら送信して、共有しましょう!
ざっくりですが、この方法で共有できます。インスタグラムを使う人にとっては嬉しい機能追加ではないでしょうか!
COVID-19(新型コロナウイルス)接触通知
画像の通りですが、日本では現在使用が制限されています。
ちなみに下の英語部分を訳すと…
COVID-
19連絡先通知はお住まいの国ではご利用いただけません。有効にすると、iPhoneはBluetoothを使用して他の デバイスとランダムIDを交換できます。 デバイスが収集するランダムIDは、14日間の露出ログに保存さ れます。この公開ログにより、許可されたアプリは、COVID-19に公 開された可能性がある場合に通知することができます。 COVID-19で診断された場合は、自分のデバイスのランダム IDを承認済みアプリと共有して、匿名で他のユーザーに通知でき るようにすることができます。 Google翻訳より
このサービスは、現在22ヶ国が開発を要請していたそうです。
ざっくりですが仕組みを説明すると…
こうした仕組みにすることで、情報は公衆衛生機関のみが保持できます。なのでプライバシーの保護(個人情報)という点でも安心できます。
緊急SOSコール時のメディカルID共有機能
緊急電話という機能はご存知でしょうか??
ロック解除なしで電話を掛けられる機能のことです。これにより緊急時に誰でもそのiPhoneから救急機関に電話を掛けることが可能です。
こちらの機能は以前からありましたが、今回追加された機能というのは赤枠で囲っている「メディカルID」という項目が緊急電話の画面に追加されました。
これにより緊急電話を掛ける時に、自分の情報(身長、血液型、持病、アレルギー)などを自動で相手先に共有することが可能です。
しかしこれを利用する為には、あらかじめ設定が必要となるので、今回はそちらの設定方法についてもご案内します。
メディカルIDの設定方法
① 設定アプリを立ち上げ、ヘルスケアをタップ
② メディカルIDをタップ
③ 各項目に情報を入力
④ 緊急連絡先を設定(緊急電話がなされると自動でメッセージが送信)
緊急時のアクセスという項目があるので、こちらをONにするとことで1枚目の画像のように、緊急電話の画面にメディカルIDの共有項目が出現します。
FaceTimeの機能変更
Photo | Apple(iPhone、iPad、iPod touch で FaceTime を使う)より
FaceTimeの設定が追加され、グループ会話をしている時に、タイル(表示)を拡大のON・OFFが選択可能となりました。
もともとこちらの機能は会話している人のタイルが大きくなるので、話をしている人を認識しやすいというメリットがありました。
設定の変更方法は以下です。
FaceTimeのタイル拡大ON・OFF設定方法
① 設定アプリを立ち上げ、FaceTimeをタップ
② 矢印のところをONで拡大、OFF拡大しなくなります
設定は以上で完了です。
セキュリティ面の修正
Photo | Werner Moser / Pixabay
iDROPによると、iOSとiPadOSの脆弱性を修正したとのこと。ハッカーが電子メール(迷惑メール)を介して、リモートコントロール出来てしまういくつかのセキュリティホールが修正されたとのことです。
なおこの内容は、iPadOS13.5には記載されていたが、iOS13.5には記載されていないとのことです。
ただし、まだAppleからはセキュリティの修正については正式には公表されていません。
これに関しては当然でしょう。意図的にロック解除を誤魔化すという方法はセキュリティホールを作り、結果としてはリスクしか生まれません。
当然そういった行為で何かしらの問題が発生(被害)した場合、Appleは保証してくれる可能性は低いです。
セキュリティはとっても大事なので、皆さんも十分に気をつけましょう!!
まとめ
iOS13.5の内容はいかがだったでしょうか?
個人的には主にCOVID-19への対応がメイン(FaceID、接触通知)で、後はバグやセキュリティの修正を付属してきたという印象です。
アップデートでそういった点が修正されるのは嬉しいことですよね!
もしまだアップデートがお済みでない人は、この機会にアップデートをしてみてはいかがでしょうか?
ちょっとしたストレスからも開放されます。
では今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!